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FAQ工場設備のFAQ 電気

電気デマンドレスポンス(DR)って何ですか?

電気(正確には電力)は需要(消費)と供給(発電)が常にバランスが取れている必要があります。
(バランスがくずれるとブラックアウト〈広範囲の停電〉につながってしまうことがあります)
バランスがくずれてブラックアウトに至ることが無いようにデマンドレスポンス(DR:電力会社の要求に応える事)という制度があります。
※改正省エネ法により、対象となる事業所は年間に実施したDR回数を報告する義務が有ります。

 

●電気が余りそうな時(需要<発電)
・昼間の晴天時は太陽光発電設備がフル発電することにより、使いきれなくなる事があります。
・このような時に行うのが“上げDR”です。
上げDRとは、電気の消費を増やすことですが、具体的には以下のようなことです。
・工場のラインをフル稼働させる。
・据え置き型の蓄電池に充電する。
・電気自動車(EV)に充電する。

 

●電気が足りなくなりそうな時(需要>発電)
・夕方になると太陽光発電が無くなる一方で多くの人が帰宅することにより、冷暖房や家事・炊事用の電力需要が急増します。
・このような時に行うのが“下げDR”です。
下げDRとは、電気の消費を減らすことですが、具体的には以下のようなことです。
・工場の生産調整を行う。
・エアコンの設定温度を変える(夏場であれば26℃から28℃に変更等)。
・電気自動車(EV)への充電を控える。
・据え置き型蓄電池から放電する。

 

DRの効果・・・DRを行うことにより、
・太陽光発電の余った電気を捨てることが無くなる。
・火力発電所の増設や稼働を抑えることで、CO2削減に繋がる。
・電力会社との契約電力を下げることにより、電気料金の削減につながる。

 

日本中でDRを行うことにより、まずは、間近に迫った夏場の“電力ひっ迫警報”を無くしていきたいですね。

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