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配管水頭って何ですか?

給水設備の設計をしていると“水頭”という用語がでてきますが何となく分かりにくいですね。それもそのはず“水頭“は英語の“head”の日本語訳だからではないでしょうか。そこで、分かれば便利な水頭の持つ意味を考えてみます。

図1は給水塔からビル内の水道に給水する場面を単純化したものです。
給水塔の水面の高さh=20m, 蛇口1と2の高さをh1=15mとh2=25mの時
蛇口1からは水がでますが、蛇口2から水は出ません。左図のように給水塔の水面と水道管内の水面が
同じ高さになるからです。このことを水頭を使って説明します。
蛇口1の場合 給水塔の水頭 h(20m) >  蛇口1の必要水頭 h1(15m)
蛇口2の場合 給水塔の水頭 h(20m) <  蛇口2の必要水頭 h2(25m)
この場合のh, h1, h2を“位置水頭“といいい、単位はm(メーター)です。

ベルヌーイの定理

給水塔内での水の流れは無いので速度水頭は“0”となることから

式2を図2を使って説明します。

  1. 水面での全水頭は圧力が“0”なので

  2. 基準面での全水頭はh=0なので

以上のように、給水塔のどの高さでも全水頭は一定なことが分かります。
(ベルヌーイの定理は流体におけるエネルギー保存の法則になります)
なお、給水ポンプで同様の水圧を加えることにより、給水塔が無くても、蛇口への給水が可能になります(水道直結方式。)

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