FAQ工場設備のFAQ 配管
配管夏場にコンプレッサーがダウンして困っています
近年の酷暑の中でコンプレッサーが過熱してダウンしてしまうと多くのお問い合わせをいただいております。
コンプレッサーがダウンしたことで製造ラインがとまり、工場全体に影響を与えることも考えられます。
そこでコンプレッサーの過熱によるダウンを回避する対策を提案いたします。
- 対策1:配管を改善する(片道配管からループ配管へ変更する)
①片道配管では末端の圧力低下が大きくなります。
②末端の圧力を高めるために吐き出し圧力を高めることになります。⇒コンプレッサーの負荷増大に繋がります。
①ループ配管の場合は分岐各所の圧力差が小さくなります。
②分岐各所の圧力差が小さいため吐き出し圧力を低くできます。⇒コンプレッサーの負荷軽減に繋がります
※ループ配管に更新する時にエア漏れ箇所を無くすことによりさらなるコンプレッサーの負荷軽減を図ることが出来ます。
- 対策2:換気によりコンプレッサー全体を冷却する。
- コンプレッサーを密閉した室内で使用すると室温が上昇しコンプレッサーのダウンに繋がります。 吸気は建屋下部から、排気は反対側の壁の上部とすることにより、効果的な冷却が出来ます。
複数台を同一建屋内に設置する場合でも1台ずつ、同様の換気が必要になります。
複数台設置や換気ダクト対応までセイフルにご相談ください。 - 対策3:屋根に遮熱シートを貼付る
- 屋根や外壁に特殊遮熱シートを貼付ることにより工場内の暑さ対策や空調費用(電気代)の削減に繋がります。
詳細はセイフルの省エネ”なう”通信 第109号をご確認ください。 - 対策4:地球温暖化対応モデルを採用する
- 近年の地球温暖化に対応して周囲温度が50℃でもダウンしないコンプレッサーが発売されています。 対策1~3でも解決が難しい場合や工場全体の信頼性向上のために有効な選択肢になります。
コンプレッサーは工場全体の心臓部であり、加熱によるダウンは操業停止という大きな損害に直結します。
特に、近年の地球温暖化による高温のためにコンプレッサーを冷却したいという相談が増えてきています。
ここまでに述べてきた対策1~4を中心としてコンプレッサーの稼働維持については、是非、セイフルにご相談ください。
昨今の電気代高騰対策としても大いに役立つ内容になっています。
SDGs(持続可能な開発目標)について
セイフルはSDGs対応に強力に取り組んでいます。
“コンプレッサーの稼働維持”はゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)とゴール11(住み続けられるまちづくりを)、ゴール13(気候変動に具体的な対策を)につながる技術ですね。